最終更新日 2024年11月9日
日本の環境に適している木造住宅
家を建てるとしたら、自然のぬくもりがある形にしたいと考えている方もいるでしょう。
そのような場合には、鉄筋コンクリート造ではなく木の家を選ぶというケースも多く見られます。
実際に木の家に住むことを検討しているのであれば、どのようなメリットがあるのか把握しておくことが大切です。
木材と聞くと、鉄やコンクリートに比べると強度がないというイメージを持っている方もいます。
ですが木材は、鉄やコンクリートと比較して圧縮や曲げなどの強度に優れています。
家を支えるための柱や梁などの場所に向いているので、地震や台風などの災害が多い日本の住宅にも適した素材です。
さらにひのきなどの樹木の場合には、消臭効果や抗菌性が期待できます。
森林浴のようなリラックス効果も期待できるので、自然のぬくもりがある家で暮らしたいという方にも向いています。
きれいな木目が見える暮らしにすることで、建物全体の雰囲気がやわらかくなるというメリットもあげられます。
ほかにも木材を素材に選ぶメリットの1つが、湿気を調整できるということです。
鉄やコンクリートと比べると、木材は熱伝導率が低く外気温を伝えにくいという特徴があります。
木の床は裸足で歩いても快適なので、夏も涼しく過ごしやすくなります。
冬も暖かい室内環境を自然に整えてくれます。
湿度を調整することで、カビやダニなどの被害を防ぐ効果も期待できます。
樹木の特徴に合わせた選び方
木造住宅を選択すると、火災の被害が心配という方もいるでしょう。
たしかに空気を含んだ木材には、可燃性があります。
しかし火災が起きたとしても、木材の表面が燃えた際にできる炭化層で内部まで燃え尽きるのには時間がかかります。
ある程度の厚みや太さを持つ木材を使用した家にすることで、早い段階で崩れ落ちる危険性を減らせます。
家を建てるときに気になる点として、有害物質の存在をあげるという方も多くいます。
しかし天然素材である木材を使っているのであれば、人間の体に有害な化学物質の発生は抑えられます。
アレルギーやアトピー対策にも木の家は有効な選択肢になっています。
このように木材の家を選択することで、さまざまなメリットが期待できます。
これらのメリットについて考えていくときには、使用する木材の種類をチェックすることも欠かせません。
同じ木材でも、樹木の種類に応じて得られるメリットには違いが出てきます。
満足度の高い家を選ぶためにも、樹木ごとの違いにも注目することを忘れないようにしましょう。
例えばヒノキの特徴の1つが、木目がきれいで耐久性に優れているという点です。
湿気にも強くさわやかな香りを持っていて、さらには消臭効果が期待できるなどのメリットもあげられます。
土台や柱に多く使われることが多いヒノキですが、料金が高いというデメリットもあるので注意が必要です。
一方でスギの木を選ぶメリットが、乾燥が早くて柔らかいので加工しやすいという点です。
価格帯は幅広いので、予算に合わせて利用するスギの木を選べるという特徴もあげられます。
白アリなどの被害に強い素材を選びたいなら、ケヤキを選ぶのも1つの手です。
ケヤキの場合には、重厚な質感で硬いという特徴があります。
見た目や硬さなどの特徴尾活かして、大黒柱や床の間のまわりなどに使われるケースも見られます。
木造住宅のメリットを活かした計画を…
このように木の家の特徴について調べると、さまざまな特徴が存在していることがわかります。
しかし実際に木材の住宅に住みたいと考えているのであれば、メリットだけではなくデメリットに注目する必要も出てきます。
例えばデメリットの1つとしてあげられるのが、自然素材の木材は年間の生産量が限られるという点です。
特にヒノキなどの素材は、種類によっては入手が難しく金額が高くなってしまう可能性もあるので注意しましょう。
1つの種類の木材だけを家全体に使うのではなく、柱や梁などごとに適したものを使っていくのも1つの手です。
また木材は耐久性が高いという特徴がありますが、自然素材なのでひび割れや隙間などの経年変化が生まれるケースも見られます。
長く快適な生活を続けるためには、定期的なメンテナンスを行っていくことを忘れないようにしましょう。
注文住宅で木の家の計画を立てたいという場合には、どのような業者を利用するかもポイントの1つです。
木造住宅に強みを持つところと、鉄筋コンクリート造が得意な業者には違いが見られます。
そこで木造住宅に強みを持つ業者を選ぶことで、自分に合った家作りを行っていくことにもつながります。
自分に合った家作りを行うために欠かせないのが、イメージを固めていくという点です。
住宅展示場などを利用して、どのような木の家に住みたいのかというイメージを膨らませていきましょう。
そして業者の担当者と自分のイメージを共有していくことで、理想の家を作っていくことにつながります。
メリットを活かして家を作るためにも、担当者と話し合いながら計画を立っていくことが大切です。