最終更新日 2024年11月9日
外壁塗装やビルや住宅の建設など様々な工事に必要となるものが足場です。
業者が作業に専念するためには、足場の安全性を確保することが何よりも重要と言えるでしょう。
しっかりとした基盤がなければ、塗装の質が落ちたり、工事の最中にトラブルが起こる可能性もあります。
足場の種類などの基礎知識
一言で足場といっても様々な種類のものがありますが、工事や作業において重要となる足場についての常識はしっかりと頭に入れておきたいものです。
まず最初にどれくらいの風速までなら耐えられるのかということです。
組み立てや解体などの作業においては、10分間の平均風速を考えたときに、毎秒10m以上となっている場合には中止しなければならないと法律で定められています。
しかし倒壊の可能性は、風速以外の条件もかかわってくることでしょう。
そのため一概に何メートル以上だと危険だと判断するかは難しくなります。
例えば工事期間中に台風などによって強い風が吹いたとしても、崩れるのを防ぐための固定などをしっかりと行っていれば、基本的に崩れることはありません。
しかし養生シートなどが張られたままになっている場合には、風を受けて膨らむこともあり、この場合には負荷がかかるので倒壊する危険もあるでしょう。
足場の倒壊を防ぐ方法
そのため倒壊を防ぐ方法としては、いくつかのポイントが重要となります。
一つ目が設置するだけではなく入念に固定すること、そして強風が吹いた場合や予想される場合には、養生シートをたたむことです。
安全性に関しては非常に重要なポイントとなり、安全でなければ、様々なリスクが高まることになります。
そのリスクとしては、安心して作業に集中できないことから工事の質が落ちてしまうことや、墜落などの事故が発生して工事が遅れてしまうなどのことが挙げられます。
特に塗装工事となると、塗装がメインとなり足場に関してはそれほど重要ではないと思う人も多いかもしれませんが、しっかりとした基盤がなくては、質の高い作業をすることはできません。
また高さ5m以上の設置や解体などにおいては、国家資格を有している人が指揮を執って行わなければならないと法律により定められています。
近年では平成27年に法の改正が行われ、組み立てを行う作業員の全員が特別な教育を受講しなけらばならないと定められました。
このようなことから、KRHなどの専門の業者に委託しているケースも多いものです。
足場代が無料などとうたっている業者には注意
工事を依頼することになった場合に、足場代が無料などとうたっている業者があるかもしれません。
このような場合には、高額な費用を節約することができると飛びついてしまう人もいるかもしれませんが、安易に考えるのは危険です。
結論から言うと無料ということはありえないことです。
組み立てをするために木材を運搬したり組み立てを作業するための人件費などの多額の費用が発生するものです。
たとえば今日契約することで無料にしますなどのようなうたい文句で契約をとろうとする業者がいるのも事実ですが、実際には無料になるわけではなく、そのほかの部分に少しずつ費用を上乗せしていることがほとんどです。
無料とうたっている業者には、まずは疑ってかかるのが一番と言えるでしょう。
業者を選ぶ際の注意点
重要性がわかりましたが、このようなことから業者を選ぶ場合にも様々な注意が必要となります。
そのポイントとしてまず第一に挙げられることは保険に入っていることです。
どのような工事においても、どんなに優秀な業者であっても、絶対に事故が起こらないわけではありません。
それは組み立てても解体でも同じようなことがいえるでしょう。
依頼する業者が保険に加入しているのかどうかまずは確認することが大切です。
保険は工事の最中に他人にけがをさせてしまったり、ほかの人の物を壊すなどの損害をカバーするものです。
業者向けに様々な保険が用意してあり、加入しなければ万が一トラブルが発生し、隣の家や近所の人たちに大きな損害を与えた場合には、支払い能力が十分にない業者が場合には、トラブルに発展する可能性があるでしょう。
保険は保険会社や保険プランにより保証内容も大きく異なるため、どのような保険に加入しているのかどうかを確認することも重要です。
そして過去に事故を起こしたことはないかどうかもしっかりと確認しましょう。
もしも事故を起こしているような業者があれば、それは管理がずさんである可能性が高まります。
まとめ
それとともに契約を結ぶ前の段階で、打ち合わせをしっかりと行う業者を選ぶことが大切です。
こちらの質問に対しても分かりやすく答えてくれるかどうかもチェックポイントの一つになるでしょう。
しっかりと説明しようとする姿勢や、こちらの疑問や要望などをしっかりと把握して対応する姿勢がある場合には、誠実な業者と言えるでしょう。
また何よりも現場で一番大切となるものは経験です。
どんなタイミングで事故が起きやすいのか、それぞれの作業を行う際にはどのようなことに気をつけておくべきなのかを、プロはこれまでの経験で把握しているものです。
業者を選ぶ際には、それまでの工事の経験や実績のある業者を選ぶかが一番です。
