最終更新日 2024年11月9日
神澤光朗のような歯科医師になりたいと考えるのであれば、知っておくべきことがいくつかあります。
正しい知識を身につけないまま進路を決めてしまうと、後から他の分野にしておけば良かった、医師を志望しなければ良かったと後悔することになる可能性があるでしょう。
後悔をしないためにも、事前に知っておくべき内容を確認しておくことが大切だと言えます。
目次
歯の治療や保健指導、患者の健康管理などを行う
この職業を選ぶのであれば、歯の治療や保健指導、患者の健康管理などを行うことになります。
治療においては虫歯を治すだけでなく歯並びの矯正も行いますし、入れ歯や詰めもの、クラウンや差し歯などをつくる作業も行うことになるでしょう。
製作から装着まで行うことが基本だと言えます。
抜歯やインプラントなどの外科的治療を行うこともありますし、口腔領域の腫瘍治療も対象となることを知っておきましょう。
治療する場所は歯に限定されていると勘違いする人もいますが、実際には口の中全体が含まれるので、舌や顎の診察を行ったり治療を行ったりすることもあると理解しておくべきです。
歯科・小児歯科・矯正歯科・歯科口腔外科のいずれかで働く
歯科医師になる場合は、歯科・小児歯科・矯正歯科・歯科口腔外科のいずれかで働くことになります。
医療法によって歯科診療所の診療科目がこれら4つに決定されているので、それぞれの内容を詳しく知っておく必要があるでしょう。
歯科では主に虫歯や歯周病の治療を行います。
それに伴う詰めものや入れ歯の作製と装着まで行うことになりますし、歯石や歯垢の除去作業を行うことも多いです。
定期的に検診を受ける患者の対応や予防のための指導まで行うことになります。
近隣の学校や施設と連携するケースが多く、出張で歯磨き指導を行ったり、学校にて歯科検診業務を行うこともあることを知っておくと良いです。
小児歯科は基本的に0歳から高校生までを対象として治療を行います。
虫歯治療や予防のための指導、歯並びや噛み合わせのチェックなど、歯科と同じような内容も多いです。
ですが、子供は顎の成長が終わっておらず、永久歯が生え揃っていないことから大人とは違った対応が必要となります。
そのため、子供の治療に特化した小児歯科があると知っておきましょう。
ここでは子供にありがちな指しゃぶりの相談、永久歯への生え変わりに関する相談が行われることも多いです。
矯正歯科は虫歯の治療ではなく、歯並びや噛み合わせの治療を行うことが特徴的だと言えます。
特殊な器具を装着することで治療を行うケースが多く、長期的な治療となることが多いです。
歯科口腔外科では切開が必要な治療も対象となっています。
親知らずの抜歯や顎関節症の治療、口の中にできている傷や舌の異変もここで診察されることになるでしょう。
医療法で決められているものはこの4種ですが、近頃は見た目の改善を目的とした審美歯科やインプラント治療に特化した歯科も増えていることを知っておくと良いです。
このように、在籍する場所によって具体的な仕事内容は違ってきます。
歯医者になればどこでも同じような仕事を行うことになると思わないようにしておきましょう。
歯科医師になりたいのであれば国家資格が必要
いずれの場所で働く場合も、歯科医師になりたいのであれば国家資格が必要です。
歯科大学もしくは歯学部で学ぶ必要があり、6年間の学習を経た上で国家試験に合格すれば歯科医師の資格をゲットすることができます。
ただし、資格を取得してもすぐに働けるわけではありません。
1年以上の臨床研修が必須となっており、これが終了して初めて歯科医師として診療が行えるようになります。
古い情報しか知らなければ、臨床研修が必須となっていることに驚くかもしれません。
旧制度では必修ではありませんでしたが、法律改正に伴って2006年より必修化されたことを理解しておく必要があります。
マッチングプログラムが用意されており、研修者と研修対象施設が希望順位を登録すればコンピューターによって最適な組み合わせが決定され、決まった施設で臨床研修が実施されることになるでしょう。
一部の歯学部では定員削減が実施されて合格が難しくなっている
近年は歯科医師になることが難しくなっていることも理解しておくべきです。
一部の歯学部では定員削減が実施されており、合格することが難しくなっています。
私立大学と比べると国公立大学の難易度が高くなっており、金銭的な理由などで私立大学を志望できない人にとっては、この職業に就くための大学に入る難易度が上がっているので要注意です。
今のところ求人は多くあるので、臨床研修の終了後は勤務医として働くことができます。
勤め先がなくて困る可能性は低いですし、いずれは開業を目指すことも可能です。
独立開業支援制度のある医院で経験を積むこともできるため、将来的なビジョンに合わせて研修終了後の勤め先を決めると良いでしょう。
まとめ
もしも、この職業に就きたいと考えているのであれば、具体的な診療内容や必要となる資格、必須とされている研修などを知っておく必要があります。
軽い気持ちで志望すると、想像していたものと違ったと思うことになる可能性があるでしょう。
進路選びで失敗しないためにも、この仕事内容やなるために必要なことをきちんと理解しておくことが大事です。